シンケンゴールドが寿司職人なのは前に書きました。
ちなみに武器は「サカナマル」、必殺技の「百枚おろし」に
修行の成果が光ります。
さて、この寿司職人は屋台を引いています。
そう、もちろん今は見られませんが、これこそが寿司屋の原型で
寿司は江戸時代のファストフードだったのです。
そして同じようにもう一つの代表格はといえば「蕎麦」。
今ではスローフードの代名詞のように語られる蕎麦ですが
こちらも江戸を代表するファストフードとしての一面も非常に強いようです。
(うろ覚えで間違ってるかもしれませんが、地方での蕎麦はそばがきにして
食べることのほうが多く、麺の蕎麦は江戸の嗜好品だったと読んだことがあります。)
江戸っ子のせっかちさにも受けが良かったでしょうし
当時の物流を考えれば今のハンバーガー以上に地産ではないでしょう。
スローフードがお役所の鳴り物入りで地域おこしに用いられた際、
洋食はだめで蕎麦こそがスローフードとそこかしこで盛んに言われてたんですけど
それでは蕎麦つゆの出汁はどこまでを地産できるでしょう?
(もちろん元からの産地・食べ方ならスローフードです。)
こんな意見もありました。
「近所の主婦が裏庭のトマトでパスタソースを作ってスローフードだというのなどけしからん。
日本には蕎麦があるだろ」
・・・これはもうむちゃくちゃですね。
確かにスローフードには伝統調理法であるべきという定義もありますが
パスタだろうが蕎麦だろうが地産地消、あるいは自産自消することが大事。
それとも和風であることが大事だと考えているのでしょうか?
(スーツ着ている某首長さんなのに。)
蕎麦だって輸入そば粉も多い(8割!)ですから、そんなに単純ではありませんし、
てんぷらだって日本食ではありません。
いつも書くように日本古来のものが常に優れているわけではありません。
大事にするということと排他的になるということは違います。
(これを愛国心ではなく、国粋主義といいます)
**************************************
経営戦略的にはスローフードだとか県産材だとか
役所や新聞が賞賛することに乗ったほうがいいのかもしれません。
でも、環境面など一見誰もが反対できないような意見こそ
疑ってかからないと騙されてしまいます。
そして自分だけの答えを見つけているから
ナチュラルリビングの建物には流されることのない居心地があるのです。
物事の本質と現実を突き詰めるには天邪鬼な心も必要、
この邪心は果たして正義の味方にやっつけられてしまうものでしょうか!?
(サンマみたいなサカナマルだけはやめてー)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。