昨日のブログで書いたとたんに
お客様から県産材がいけないのですかと聞かれました。
隅々までしっかり読んでいただいて恐縮です。
もちろんそんなことはなく、適材適所の考え方の中でやってますので
批判をするものではありません。
が、以前にも一等材プレゼントキャンペーンなんかがあったりして
ちょっと誤解を生むようなことが多いので気をつけなければいけないと感じているのです。
例えば一等材といえば聞こえはいいですけど、商品としては中レベルです。
真壁中心のいわゆる木の家ではちょっと使いづらいかもしれないものを
さもすばらしいもののように謳うのはどうかと思ったわけです。
また、県産材キャンペーンもその扱い方では
新潟県がさも杉の名産地であるかのような誤解を招いてしまいます。
秋田や和歌山のような名産地もさることながら
福島や群馬でも県産材使用を推進しています。
残念ながら、新潟は「いい男といい杉は育たない」といわれたわけですから
環境と地場産業のためにという本質をあらわして売ればいいものなのに・・・。
決して劣る杉ではありませんがブランドといっては言葉が過ぎるような気がするのです。
ゆっくり育つから目がつんでいるというのも後付の理由に過ぎず、
むしろ顔のいい材を探すのに苦労しているのが現状ですし
特に地すべり地の杉はそのまま使うのは難しいというのが正直な私の感想で
基本的に着色して使うようにしています。
ウッドマイルの観点からは地場産のものを優先使用するのはとても大切なことです。
でも、われわれの生き方が多様化している今、
食だけではなく家づくりも地産地消が難しいのが現実なのです。
かつては考えられなかった大空間には集成材も使いますし
真壁の和室には県産材でない銘木を使うこともあります。
もちろん、県産材にも適所があるわけですから使い分けが大事ということです。
越後もち豚なんかもブランド化しようと必死ですし
ある程度の実績にはつながっていると思います。
だけど、昨日も書きましたが行き過ぎた国粋主義はちょっと危険。
常に柔軟であることが大事なのではないでしょうか。
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