最近ちょっと怒ってます。
私の家でせっかく張った米杉の下見板が建築の検査を通らなくて
どうしようもないサイディングにしなければならなかったのです。
(私は日本の町並み文化を壊している急先鋒がサイディング業界だと考えています。
まあ、上手に使えない設計者も悪いんですが。)
よくある話かもしれませんが、木材とはいえ防火認定品ですし下地を耐火構造にもしてあります。
問題にしたいのは新潟市や長岡市、あるいは前橋市のような密集地でさえOKなものが
担当主事の法解釈一つで通らないということです。
これには納入業者も首をかしげていました。
先月には私は建築士事務所の開設者ということで研修も受けてきました。
そこでは、耐震偽装以降の法令遵守の建設行政を繰り返し強調していました。
ならば、まず行政が平等な法の運用をしなければなりません。
上越市が遵法精神にのっとって厳しいならそれはそれでいい。
しかし、他市でできることを規制するのであれば経済行為の自由への侵害です。
もう一つ検査でよく指摘されるのが階段の手すり。
(間取りによっては手すりがないほうが安全なこともあるので本当はつけたくないのです。)
あるモデルハウス、というか流行りなのでしょう、ある二つの別の会社のモデルハウスでは
壁に沿った階段に手すりはあるものの、壁がなくて解放されている側には何もありません。
落ちたら終わりです。
二社とも木の家を売りにしていますから階段も滑ります。
しかし、壁側に手すりはありますから、それでも建築確認は降りるのです。
滑りやすくても検査は通るのです。
不特定多数が通る階段でも、です。
ナチュラルリビングでは遵法精神以上に良心に沿って仕事をしています。
上記の大手メーカーのようにデザイン優先で施主を危なくするなんてできません。
しかし、法律にのっとれば落ちそうな階段は問題なく、耐火構造の米杉は「上越市では」問題。
ナニカオカシクナイデスカ。