兼好法師の言葉では「家のつくりは夏を旨とすべし」です。
本当に暑い日が続きますが、最近は室内での熱中症なども報じられ、
こんなときに温暖化の話をされる信じてしまうのが人間というもの。
人間起因かどうかは知れませんが少なくとも今日は朝から温暖化しています。
でも、厳冬期に「温暖化は誤りで小氷河期が近づいている」なんて聞いたら、
やっぱり信じちゃいますね。
さて、家づくりも同じで、いつの時期にスタートするかでご要望の事項が変わります。
夏ならば冷房効率のことを考えながらも、春秋には大きな窓が欲しいと思い、
冬は雪のことしか頭になく、梅雨時には洗濯物に悩まされる。
ですのでナチュラルリビングのお打ち合わせ時には、
まず現在と反対の季節の話からするようにしています。
特に採光と断熱にはどんなガラスを使っても反比例がありますから注意が必要です。
実際にデザイナーズ系で大きな窓をつけた結果、
暑くて寒くてたまらないという改修はよく聞くところです。
同じように現在子育て中の方は子供を中心に考え、
車好きな人は車を眺めるリビングを希望するということも。
この場合も子供は成人するものだということや、
趣味は年代で変化するというお話もさせていただいています。
家は、社会の財産です。
暑がりの人も寒がりの人も子供も老人も、その家に住むご家族や、
将来引き継ぐ人の誰しもが無理なく暮らせるものでなければならないと思います。
だから、オンリーワンの家よりスタンダードな家。
もちろんそのご家族のオンリーワンの夢はちゃんとスタンダードに織り込むのです。
何事もやりすぎたり偏ったりはよくないというお話でした。
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