さて、においのことを書こうと思ったのは息子の入院がきっかけでした。
二年前の夏にとある総合病院に入院した時のこと・・・。
病院といえばさまざまな薬品を使っていますから
いわゆる病院臭というのはご存じかと思います。
ちょっと古い木造の医院なんかだとそれがノスタルジーを誘うかもしれません。
でも、最近の病院はすごいですね。
新築の総合病院はどこも昔ほど病院臭くありません。
ただ、病室がちょっと・・・。
無理無理無理無理ぜーったい無理ってほどの新建材臭だったのです。
幸い付き添った妻は気にならなかったらしいのでいいですが
私が付き添ったら多分体調を崩して入院してました。(他の病院にね!)
清潔にしなければならない病室ですから新建材を使わざるを得ないのもわかります。
ただ、壁なんかはビニールクロスではなくてペイントでもよかったのではないでしょうか。
コストのために良心を捨てたのかもしれませんが、建築業界人としてはまだそっちのほうがよく、
病院を請け負うほどの大手の設計事務所の建築士が
ドライウォールを使うという発想に至らなかったとしたら、この業界の現状は最悪です。
実際にはペイント仕上げの学校の工事でもシックハウス症候群が出ていますから
ドライウォールを指定しても塗料の的確な指定ができないかもしれません。
ナチュラルリビングでもクロスは使いますが基本的には紙に近い輸入クロスです。
ペイントを使うときは海外の産婦人科にも使われているものです。
われわれの内装材の中には日本よりもはるかに厳しい基準値をクリア―したものでも
フォースターを取得できないものもあります。
それらの建材が法規制に合致しないのでは納得いきませんし、
ここにも建築行政の利権構造が見え隠れするのです。
海外かぶれにも聞こえるかもしれませんが、これが日本の建材業界の現実なのです。
特に最近は予防接種のワクチンにおける医療行政の立ち遅れに頭にきてますので
この問題も同じかあ、なんて思ってしまうのです。
こんな鼻のいい私ですから自分で探してきたものでないと
安心してお引き渡しできないのはもちろん、それ以前に現場監理できません。
ほとんどの人はそんなに気にならないかもしれませんが
だからといって国内の建材メーカーを優先した設計で入院患者の健康を害してはいけません。
鼻のいい人には入院することで寿命が縮まりそうな病院はご勘弁です。
健康には留意して入院しないでいいようにしなくちゃ!
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