最近の家は小窓をこちょこちょとつけていることが多いと思いませんか?
小さい窓は高性能の証、とかモダンでおしゃれな小窓、
ひどいのになると「ファサードに窓がないのに中は明るい意外性がかっこいい!」
みたいに宣伝されています。
意外性なんかいらないって・・・昔「外は倉庫で中は木の家」流行りましたね。
意外に思うのは一回目だけですよ・・・
小窓を流行らせたい業界、理由がありまして、
床面積の2パーセントまでは窓がないことにしてもいいという緩和計算があるんです。
30坪100平米の家なら2平米までは低性能の窓でもいいということです。
つまり・・・「ここに小窓並べてつけませんか。流行的でかっこいいですよ」
という提案を聞いたら当然に高性能窓がつくものと思いますが
この部分は安い窓でもいいので業者の利益が上がるという使い方もできちゃうのです。
で、採光面積を満たすからメインの窓を小さくできる=業者の利益。
ちなみに日射遮蔽性能に関しては床面積の4パーセント。
西側に来がちなトイレや浴室には低性能品で計算上は高性能住宅となるのです。
この制度を悪用している会社が多いかはわかりませんが
こんな抜け道を許すくらいなら住宅の高性能化なんかやらないほうがいい!
相変わらずこの国はふわふわしたところが多いし、またそれを利用する輩もいるのです。
ナチュラルリビングの小窓は当然にほかの窓と同じ性能のもの。
絵のように見える位置や少しだけ採光したほうが明るすぎなくて心地いい位置にします。
これはwindowの語源が「風を通す穴」であったことを大事にしているためです。
石造りの家の小さな窓から派生したツーバイフォーなどの住宅がデザインの基本です。
だから他の家とまったく違う雰囲気になるのですね。
下のバナーはPC版のみ表示されます(いっぱい押して!)