さて、その2です。
これはかなりの建築家の方が気づいて書いていらっしゃるので安心しているのですが
太陽を遮るこの庇、どれだけの長さにするかは夏至を基準にするのは当然に間違い。
では、どこまで長くするか、の視点につきさまざまです。
ですがエコハウス派の建築士たちに抜けている観点、それが
「温暖化で日本は海洋性気象から大陸性気象になるかもしれない」
という点です。
いやこれは仮説にすぎませんので一つの説として聞いていただきたいのですが
もし二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが温暖化の原因だとすると大陸性気象になり
大陸性気象になるとどういうわけか9月が一番暑くなるそうです。
温暖化の原因がガスではなくて太陽活動などであれば日本は海洋性気象のままだそうです。
果たして真実はいかに?
この説が正しいとすると
エコハウス派のいう温暖化に向けて脱炭素をウンヌンカンヌン・・・というのなら
春先の日射取得を捨ててでも秋までの暑さに対処する=庇もっと伸ばせば?ってことになります。
しかしそこについては「いやいや春の日射で暖房負荷を減らして・・・」というでしょう。
ですがわが新潟県、下手すると4月の連休前にはすでに「暑い」のです!!!
あとは個人的な好みで決めればいい、計算が正しくても押し付けてはいけません。
暑いのが嫌かポカポカを取り入れるか。
私ならお盆まで日射を入れたくないから前後55日間ずつ陽を入れない庇の長さにするか
窓の遮熱を徹底的にするかなあ・・・遮熱だけじゃ足りないのはわかるんだけど
格好悪い家は嫌だからね。(だから外付のハニカムブラインドも使いません)
もちろん庇の長い日本家屋は好きです。
ただ、建具や照明に正統派日本様式の建材が作られていないので建てづらいのです。
ちなみに南面に遮熱タイプはダメとエコハウス派の方々は言います。
裏日本は冬に晴れないんで熱が取得できないという現実をどうお考えか。
新潟県来て住んでみやがれ~
でもそんな片手落ちでしか判断できないエコハウス派の方々もかわいそうなんです。
建築の教科書の指針がそうなっているわけですからね。
私みたいに脱炭素に疑いを持つ建築士は行動規範違反になるかしら?
気候変動や環境の説明のほとんどが「と言われています」という口調です。
つまり、環境専門家にも事実は「わからない」のにも関わらず、
疑問を持つことが許されないのです。
この「わからない」が言えなくなっている建築業界が、私は大っ嫌いなんです。
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