洋書スタイルの家をデザインしてる割に
食に関してはみそ汁が欠かせないんです。
買い付けやら旅行やらで年に2、3回程度アメリカに行きますが
その時にどうしても恋しくなってしまうのが日本食。
滞在二日目から牛丼を食べに行ったりします。
が、この丼モノが曲者で、例えば天丼を頼むと
ズッキーニやブロッコリーのてんぷらが
さも当然という顔でのっかってたりします。
まあ、「てんぷら」という定義では間違ってないのですが
つねに?なのが牛丼にブロッコリーがのってることがあること。
つけあわせの青物のつもりでしょうか。
この間お世話になったお宅ではすき焼きをご馳走してくれたのですが
やっぱりいました、ブロッコリーがぐつぐつと。
いったいどこの時点で日本食にブロッコリーが欠かせなくなったのでしょう???
このような文化の誤認って結構ほほえましいものですが
笑顔で済まされないのが家のデザイン。
「変な外国風の家」に妙な違和感を覚えることがありませんか?
日本で暮らしていても映画や写真で海外の雰囲気はすり込まれているものですし
それ以前に人間が何代にもわたって伝えてきた家のDNAに
生半可な気持ちでアレンジを加えるとばれてしまうものです。
家は街行く万人が見るものですから、もし海外のイメージに憧れるのであれば
しっかりとした文化背景への理解あるデザイナーを探しましょう。
(もちろん日本建築の場合も同じです。)
それが、飽きのこない、何代も引き継がれていく家をつくる基本だと思います。
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