ナチュラルリビングのデザインは洋館スタイルなどとひとくくりに自称していますが
そのなかでも北フランス、イギリスの家を主に模倣しています。
また、いちばん得意なのは南カリフォルニアスタイルで
モダンな雰囲気がお好みの方にお勧めしています。
(とはいえ日本のモダンほど軽くはありません)
なぜその地域の家を模倣するかといえば
実際に長期滞在して様々なお宅を訪問し、そのコンセプトがわかっているからです。
「洋風の家」というコンセプトで家づくりをスタートすると
やたら装飾が多いだけの甘ったるい家になってしまいがちです。
大切なのは様式をしっかりと体に刻み付けた上で模倣すること。
流行のモダンもカントリーもデザイナーが本物の佇まいを知らなければ
テーマパークの建物みたいになってしまいます。
実際の雰囲気は、本の中の写真だけでは到底学び取れる物ではありません。
原語で映画を見ることと字幕をさらに自分で言い換えるほどの差が出ます。
最近では県内各地からシェモアを見に来る業者さんもいますし
実際に同じ建材や窓を使うところも増えてきました。
雑貨屋さんを併設する会社も数社ほど出てきました。
まねをされるということは、こそばゆいようで
ありがたいような感じなのですが
コンセプトごと模倣しているものを形だけまねしても心は伝わりません。
新建材の家から脱却するのはいいことと思いますので
これが一過性の流行になってしまわないことを祈っています。
つけ加えておくと私は築90年の日本家屋で幼少期を過ごしています。
この経験が海外経験とあいまって、居心地のいい家に結びついているのかもしれません。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。