今日からはスペイン編です。
といっても仕事ですから二日しか滞在していないのですが。
一日目はトレドの真鍮照明器具の工房へ。
ここでオリジナルの照明を作ってもらう算段です。
ここスペインでも安い工業製品に押されて職人仕事の需要が激減しているとのことで
昔ながらの真鍮細工の工房も店を閉じているようです。
この工房では奥さんが婿をとって店を継いでいるわけですが
子供がいないので自分の代で終わりといっていました。
そこで徒弟制度はないのかと思い何年ぐらいで一人前になれるか聞いてみたところ
職人の感性は子供のころから親と作業して血の中に蓄えられるものだから
誰も継ぐことはできないとのこと。
この点は日本にも近いものがありますが、技術の継承ができなくては困るのではないでしょうか。
隣で入り婿の旦那さんは苦笑していました。
なんたって旦那さん立派にこなしてんじゃん。。。
<こんな感じの照明を注文しました>
血統主義と職業選択の自由、徒弟制度と技術の継承。
どこの国でも悩みは一緒かもしれませんが
矛盾と妥協の中に答えを見つけるしかないのでしょうか。
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