業界や政治の文句ばっかり書くと怪気炎ブログになってしまうので
お口直しを、というよりこちらが本筋。
カリフォルニアの家の庭です。
芝生は道路側で、実際に使う庭は中庭みたいになっています。
お隣との間には木塀があってプライバシーもばっちり。
大人でも隣の様子はうかがえません。
境界を味気ないブロックで明示するなら
いっそここまでやったほうが近隣関係にもいいかもしれません。
自分の生活を大事にするこの豊かな感じ、日本でも流行ればいいのにと思うのですが、
景観条例でだめなところもあって残念。
そして次の写真。
注目していただきたいのは、地面と家の高さです。
これが日本の家ではどうしても難しい点、それが庭が家と一体化した感じです。
アメリカでも湿気の多い地域ではこれはやりません。
このパティオスタイルの開口のあり方は、スペイン建築に近いカリフォルニアや
もちろんその源流の南ヨーロッパで良く見られ、
日本の南欧風の家がどうしても雰囲気が違うのは腰高の掃き出し窓にあります。
(当社が掃き出し窓を多用しない理由がここにあります。)
そしてわが家の元ネタのイサカハウスに見出したのもこの点。
他ではあり得ない低さがあるのです。
雪多き新潟のわが家のせめてもの抵抗がパティオ。
(夏の写真を撮りたいのですがタイルが未施工です)
なんとか床と外を同じ高さにしていますが、土間以外では建築基準法上難しいですし
気密性の高い建具が必要で、引き違い戸はちょっと危険かもしれません。
前にも書きましたが、道路側のウッドデッキやお庭って、意外に使いにくい。
だから南庭にこだわらずに壁で囲んだパティオをつくってみるのも一つです。
とても家が広くなったように感じますよ。
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