先日の内覧会、スタッフがお客様を案内してたまたま私が他の方を送りだしたところでしたので
こちらが当社のコーディネーターですと私を紹介したところ
「女性がやっているんじゃないんですか!?」
のお言葉。
色使いや家事動線がとても女性的であったとのこと。
これは、正直に嬉しかったです。
でも、上とは矛盾しますが、女性の視点だとか、女性建築士ならでは、などの広告、
女性のほうがいい家が作れるという宣伝にはいつも疑問を感じています。
色使いを柔らかくすることを大切にしてますからどちらかといえば女性的かもしれません。
現実には女性が家事をすることは多いですが
建築士が女性だからといって家事がわかっているというのは一概には言えないでしょう。
以前テレビの女性建築士特集で言っていました。
「床を白くすることでゴミが気になってお掃除の回数が増えるんですよ」
えーそうかなぁ?
性別問わず建築家の傾向としてきちっとした理想の生活をしてるようですが、私にはできません。
だれが住んでも楽ちんで心地いいという原点崩さなければ自ずと素敵な家になる。
ナチュラルリビングでは一番最初にキッチン、次に洗濯関係でプランニングしますから
リビングの眺望だとか数値的機能性なんかは二の次三の次。
建築家の自己満足の家、作品になる家はつくらないのです。
家にいる時間で長いのはキッチンとダイニング。
え?リビングに集う家?無理無理。
だって、まともなソファが売っていないのだから、
今まで畳で暮らしていてソファに落ち着くのは不可能。
子供だって年頃になれば引き籠ってもいいのです。
御飯だけ気持ちよく食べて、洗濯物を干す場所がしっかりあればいいんですよ。
だから、女性がうんぬんの話ではなくて、家族がそれぞれで楽にできる家をつくること。
幸せ家族の理想なんて追いかけなくていいと考えています。
だらしなくできることもとても大事で、きちっとした生活なんか簡単には継続できないですからね。
いい家づくりに性別は関係ありません。
女性だとか男性だとか主婦目線だとか主夫目線だとか・・・
みんなが楽、この一言につきます。
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