先日子供がガラリから落としたおもちゃを拾いに床下へ。
ナチュラルリビングの家は基礎の高さが低いです。
人間がひっくり返ることもままなりません。
メンテナンスには細心の注意を払わなければならず
職人さん泣かせの家です。
何故そこまでしてまで低い家にこだわるかというと
家のプロポーションの美しさのためと、地面から離れることに対する抵抗があります。
伝統建築の神社や仏閣は床下空間が高く、換気もいいので木造建築の理にかなっていますが
そもそも規模が大きいので違和感はありません。
でも、現代の細切れになった土地で同じことをやると腰高感がぬぐえず
格好の悪い家になってしまうのです。
実際そこに違和感を感じない設計士がいるのも問題で、
海外の家を模すことが流行っている中ではどうかと思います。
ちなみに海外で基礎が高いのはカンボジアなどの洪水地域やロシアの凍土の上の建物。
わざわざそちらのデザインで建てる方も少ないですよね。
ならば日本の家のデザインでいけばというとさもありなん
昭和の家はやはり基礎が低いのです。
通気・メンテナンス・プロポーションのせめぎ合いでのナチュラルリビング標準の今の高さですが
それでも高いなあと感じます。
先日九州に行った時には基礎の低さにびっくりしました。
高温多湿地域でこれですから、まだまだ低くできそうです。
そして高床住宅もそうですが、地面から遠すぎるのも、あまりよくはなさそうです。
これは、高層マンションに住むと子供の情操教育が・・・などという週刊誌ネタではなく
ただ単に外部との一体感を楽しむには低いほうが好ましいと考えるためで
ましてやナチュラルリビングとは違って掃き出し窓を多用するデザインの場合は重要です。
ナチュラルリビングは500mmが基準ですが、我慢できる限界は600mm、
多雪地の限界で750mmと考え、それを超える場合は掃き出し窓は極力つけません。
元から掃き出し窓が少ないので積雪も大丈夫です。
違和感がないと言われるのはこのためです。
格好いい家に住みたい方は参考にしてみてはいかがでしょう。
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