来週になると東京で建材ショーがあります。
行こうかどうか迷っているところです。
というのも、行けば最新の技術には興味が出るのですが
ナチュラルリビングのデザインに使えないものがほとんどなのです。
例えば窓。
やっと日本のメーカーも性能が上がってきたので喜ばしいことですし、
もっと上を目指すとドイツより北の国々のサッシがいいです。
ところが、北欧系はデザインがカチカチで合いませんし、
国産メーカーのデザインは下がる一方。
「コーナーの溶着をこんなに目立たなくしました」と売り込まれても
いやいやそこよりも窓枠のデザインが平たすぎて深みがないのをなんとかしてほしいのに。
あるいは屋根。
遮熱性能や断熱性能をつきつめようとするとドーマーや登り天井が難しくなってしまう。
軒が出過ぎたり破風板が厚くなったりでは使えません。
家の性能をもっと上げる手法が見えているのに
建材のデザインでNGにしなきゃならないのが惜しい。
無理にそれを使って当社のようなデザインをやると
なにか足りない感じがして全く違うものになってしまうのです。
デザインは家の重要な性能。
ここを妥協すると長く愛せない家になってしまいます。
私は建築士ではありませんので、構造は設計部とパネル屋さんの計算によります。
しかし、快適性能とコーディネートは常に探求していて、そして自分なりの解決方法もあります。
(自分なりというのはこの業界は各社の言い分があまりに違うからです)
だから建材ショーが近付くたびにご提案したいデザインとの間でジレンマを感じてしまうのです。
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