相も変わらずこのブログにたどりつく方のキーワードで多いのはソファの置き方。
「ソファ 和室の前」「テレビ はきだし窓の前」などのキーワードが多いです。
特に新生活のこの時期には多くなりますのでそれに関した話題を。
前にも書きましたが「LDKに和室もつなげて」という間取りは
オーソドックスに思えますがソファの生活とは相性が悪いです。
要は二間続きの座敷だった日本の間取りを
リビングと隣接和室に置き換えただけですからソファやテレビがうまく入るわけがないのです。
ましてや広縁に当たる部分は消滅してしまっているのですから困ったものです。
さらにリビング階段をつけると動線がこんがらがって目も当てられません。
リビング階段に行くのにテレビやソファの前を横切る間取りが多くみられます。
リビングだけで12畳以上あればいいのですが、現実は厳しいですね。
そしてまた、ご年配の方には掃き出し窓が多い家がいい家という認識があるようです。
それは前述の通り、二間続きの和室で広縁があってのこと。
ソファの生活の場合は違うのよお父さん、と教えてあげてください。
広縁のない道路側の掃き出し窓はご法度ですので、落ち着く家にしましょう。
さて、当社ではソファの生活をご希望される方には結構念を押します。
今ソファの生活をしていますか、と。
場合によってはリビングよりも茶の間の方がいいですよとお勧めしています。
洋書スタイルでも茶の間は組み合わせられますから。
ここからの話は覚悟を決めてソファの生活にしようというご家族へのアドバイスです。
床に座る生活をしているのをソファの生活に変えるのは結構難しいのです。
特にしっかりしたいいソファにしないと、3年後には粗大ごみになります。
だからこれからフローリングでの生活を考える方は、
絶対にいい家具を買わなければいけません。
家の便利機能を削減してでも家具にお金をかけるべきなのです。
ポイントは3つ。
1 重い家具であること。
軽い家具はすぐに動いてしまうので座り心地が悪いです。
2 ネットで買わないこと。
座らないで買うのは絶対にダメ、
どんなに忙しくてもどんなに遠くても「靴を脱いで」座って確かめてください。
3 午前中に買うこと。
他の買い物の後では疲れているのでどんなソファでも良く感じます。
そして、ソファの次に来るもの。
それはカフェテーブルではありません。
ローソファにちゃぶ台もすぐに疲れます。
飲み物をとるたびによっこらせと前かがみになるのは
低い家具で部屋が広く見えるメリットがあるとはいえお勧めできません。
ましてや動線のこんがらがった小さなリビングではすねを打つこと間違いなしです。
そこで活躍するのがサイドテーブル。
ソファの生活に欠かせないのがサイドテーブルと
自分の居場所だけ照らしてくれるテーブルランプなのです。
(天井のシーリングランプなんてもってのほか)
このコツを理解できればソファの生活が永ーく続くことでしょう。
残念ながらカフェめしや和モダン等は若い建築家と建築雑誌の考えた一過性の物。
床の生活も椅子の生活も必ず太い幹による流儀があり、それは枯れないものなのです。
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