地震がくると「ひぃ―」って声が出るのは前回書きました。
だって怖いんだもん。
シェモアとヴァインの比較は充填断熱とダブル断熱の比較とも言えます。
シェモアはグラスウール120mm、ヴァインはセルロースファイバー140mm充填と
ウレタン50mm外張り。
相当の断熱の差があります。
時代の差という物は否定できず、ヴァインはすごくあったかいですし、
夏もそとん壁の遮熱効果もあって涼しい。
エアコンを使うのは白熱灯のダイニングペンダントをつける時、
断熱がいい分これが本当に発熱源になってしまうのですが目に近いところのLEDはNGです。
そしてなにより窓を開けなくてもいいというのがありがたい。
これはレザンを建ててからわかったのですが、市街地では風を計算した家にしても
風は熱風ですし、それ以上に隣の生活音がすごいです。
お隣までが3m無いわけですから、レザンのリビングにいると
キッチンに誰かいるのか?と思ってしまうほどはっきり隣の会話が聞こえてちょっと怖い。
だから、なるべく窓は開けたくないのです。
どちらにせよシェモアは風通しと調湿による快適性で
ヴァインやレザンは冷気の保持による快適性。
霧島壁が調湿に活躍していたシェモアに対し、気密による確実な換気で快適性を保ちます。
実は最近オリジナル漆喰を使っているので霧島壁は使わなくなったのです。
このオリジナル漆喰、調湿性は霧島壁に負けますが、
今のナチュラルリビングの世界観にはこの漆喰のくすんだ色合いが欠かせなくなっています。
どこの会社でも理解しやすくて使いやすい色みの霧島壁からは卒業したのです。
その結果、調湿性が多少犠牲になりました。
でも、ナチュラルリビングの特徴である光と影の居心地は妥協できません。
ここがヴァインの問題点。
もしかしたら今の性能と霧島壁の組み合わせがベストなのかもしれず、
霧島壁を使わないで漆喰と換気だけだと
梅雨明けまでの時期によっては湿度の排出が間にあわないことがあります。
換気する外気が高湿なので換気方式をいかにしようとも、
あるいはシェモアのように少しずつでも壁を透湿させようとも外気が高湿すぎるので
やっぱり調湿作用が重要なのです。
この湿度をどうコントロールするかの問題について
いつも一緒に研究している長野の建築家のグループに教えを請うたのですが
上越のように高湿な気候では高気密化して機械コントロールが正解と言われました。
ですから、エアコン使いたくない場合は朝と夕方に窓を開けるしかないようです。
湿度を下げるには透湿抵抗を外に向かって下げていけばいいことは分かっているのに
耐震面材がどうしても透湿抵抗になってしまいますし、それを省くとまた「ひぃー」って言います。
そこで第三の方法を考えてオリジナル漆喰の調湿に限度があるという前提のもと
壁の中で湿度を調整する方法を考えました。
ああ、また二回で終われない・・・。
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