先日の耐震面材と湿度をどうするかの話を読んだ材木屋の知人曰く
「ツーバイやめれば?」
うん、そうなんだよね。
そうすれば君の取り扱う室内の耐震面材もお世話になれるしね。
でも、材木はうちに子会社あるから買わないよ。
ナチュラルリビングがツーバイもやるにはわけがあります。
まず、とにかく私が地震嫌いなこと。
それから軸組みではドーマーがつくりにくいこと。
火打ち梁を出したくないこと。
地震の揺れに関しては軸組みとツーバイでは雲泥の差があります。
もちろんどちらで建ててもよほどのローコストでない限り壊れることはないでしょう。
怖いかどうかがポイントである上、
ナチュラルリビングのオリジナル漆喰は厚塗りすると垢抜けないので薄塗りしますから
揺れが少なくて割れにくいツーバイのほうが安心です。
ドーマーは当社の子会社でも理解してくれて軸組みで実現可能になりましたが
まだ梁が出ることもあり、デザイン上の処理に苦心します。
このドーマーは一歩間違えると一昔前のペンションみたいになってしまうので
わざとらしくつくらないようにするには経験が必要、
他社さんが真似をするに至っていないのは賢明と言えますし、
ドーマーがご希望の方はナチュラルリビングしかないでしょう。
そしてそのドーマーを成り立たせるための天井の高低差、これをやってしまうと
火打ち梁の問題にぶち当たります。
火打ち梁とは二階の桁の高さに入れる45度の梁のこと。
ナチュラルリビングでは初期の建物からこれを隠すのに必死で
残念ながら隠しきれなかったケースもあり本当に後悔しています。
現在建築中の家では軒を下げても火打ちのでない組み方で進めていますが
これを考えるのが結構大変。
だからツーバイにしようと勉強を始めた時はその自由度に小躍りして喜びました。
小さいポイントのようですが各社の施工例を気にして見てみてください。
これを当たり前のように表している会社が多いです。
軸組みを多く見せる会社ならそれは素敵なことですが、大壁でこれをやると垢抜けない。
ここに気を使わないと、前の記事に記したように
土足と椅子の店で膝をついて接客、みたいな違和感になるのです。
私たちのこだわりの住宅はお客様のこだわりを形にすることも大事ですが
その提供者としての会社のこだわりも不可欠だと考えています。
そのためには、軸組み工法もツーバイも表現のツールにしておきたいのです。
デザインのコンセプトは情感を出すことに徹底的に偏り、
特定の工法には偏らずに表現したいものに合わせる、
だからナチュラルリビングの家はどこか違うんです。
さて、今回縁あってアメリカから建築業の方をお迎えしていろいろ教えてもらいます。
上越よりも高温多湿で雪も降る地域でツーバイフォーはどうしているか教えてもらう予定です。
新潟の気候にツーバイは云々という、感情に流された不見識な風評がありますので
ツーバイを深く学ぶいい機会になりそうです。
多分ツーバイはやめないと思います。
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