エアコンのいらない家というのは誇大広告と言われてしまうと困るので
イメージキャッチコピーと理解してください。
まず渡米前の書きかけの記事がありました。
・・・転用開始・・・
先週の日曜日、レザンに来られた方のご感想。
「今日は何件も回ってきたのにこの家が一番涼しい!冷房つけてないんですか?」
他社さんはみんなガンガン冷房をつけていてもここまで涼しくなかったとのこと。
当たり前です。
断熱性能も違いますし、風通しの考え方も違います。
熱容量と断熱性能のバランスのとれた断熱材で高気密住宅特有の熱こもりも無い。
(これは残念なことに断熱性を極限まで上げたわが家にはあります)
・・・転用ここまで・・・
この猛暑になる前のこととはいえ、7月20日前後はまだエアコン不要のようです。
恐らく7月中は無冷房でいけたでしょう。
ところが、帰国した時は猛暑の最中。
蒸してる!空港の中なのにエアコンが全く効いていないようです。
日本には四季があるのではなくて湿気があるのです。
ちなみに行き帰りに感じたのは、群馬は暑いけど低湿、埼玉は地獄のように高温多湿。
よく「厳しい上越の気候にこの工法」なんて言いますが、関東に比べたらかわいいもんです。
では帰ってきたわが家はというと、やっぱり少し熱こもりしてました。
予想よりは全然平気でしたが、室温30度はもとより湿度が78%もあって、
カリフォルニアに慣れた身にはうへえという感じ。
第3種換気の限界というよりも外気の湿度が85%では怖くて換気もできません。
お恥ずかしい話、さすがに丸1日除湿をかけました。
そして今日は朝の温度も下がったのをとりこんで非常に快適。
断熱性の高い家は熱容量も大きいので、朝の温度で断熱材を冷ましてあげることが効果的。
こればかりは閉め切っていてはできません。
外が34度ですが室内は29度、湿度も65%まで下がってエアコンのいらない家に戻りました。
現在は各社さんともにレベルが上がっていますから
この程度を高性能と呼ぶべきかどうかはわかりません。
ただ、少なくともエアコンを使わないで、そして我慢しなくて快適というレベルにはなっています。
あとは湿度のコントロールですが、外に向かって透湿抵抗を下げて
湿度を排出する実験棟を建ててやってみましたが思ったような結果にはなりません。
これは湿度の移動には圧力が必要なためだそうです。
3種換気では室内が負圧側になってしまうのでダメなんです。
ということで湿度を蓄えることのできる木質断熱材と調湿シートの組み合わせ実験もしています。
これもダメなようです。
梅雨時期から室内外ともに湿度が高すぎて断熱材の蓄湿性能を超えているようで
壁の中の湿度が比較実験の外張り断熱棟と同じで一定になってしまいました。
つまり蒸し過ぎていて湿度を放出するタイミングがないようです。
しかしそうなるとレザンとヴァインの傾向差が興味深いですね。
レザンも1週間ごとに人が出入りするだけですからもっと蒸してもいいはずです。
実はヴァインの欠点は原因がわかっています。
それはコンサバトリの大きな天窓と壁の中のセルロースファイバー。
断熱ガラスとはいっても効果は疑問的でどんどん熱を入れてしまっていますし、
先述の木質系断熱材と同じでセルロースファイバーの調湿性も放湿できなければ無意味です。
そしてレザンの長所は、これもまた天窓。
開けると排気塔として使えるので効果的に熱と湿気を逃がせるのです。
夏を快適に過ごすには断熱性と排気塔が必要。
でも、コンサバトリの天窓も捨てがたいので悩んでしまいます。
ということで、ナチュラルリビングの家はエアコンのほとんどいらない家としておきます。
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