コスト削減の続きです。
断熱でもコストは下げられそうです。
性能を満たす中で一番簡単な断熱から、かなりの納得の性能まで
上を見ればきりがありませんが35坪程度の建物で200万円近い差額が出ます。
問題はこの「性能を満たす中で」というところ。
よく言われるエコ住宅の基準の温熱環境を満たすだけでは
これだけしっかりした会社が多い新潟県ではかなり低レベル性能です。
ナチュラルリビングの場合、長期優良住宅に合致するベースの基準で建てたら
逆に自社の標準性能よりも下がってしまいます。
「当社は○○基準をクリアし・・・」というのは、実はそんなに凄いことではないケースもあります。
ついでに、ストイックな建築家さんですと、そういう方の「あったかい」は違うことがあります。笑
コストの話に戻すと、この断熱性能、上げようと思えばどこまでもできます。
でも、最近はエアコンの性能がいいのでそちらを活用する考えもありではないでしょうか。
24時間運転をできる人限定ですが、エアコンは連続運転していると驚くほど安く済みます。
もちろん断熱性は高いほうが電気代も安くなりますが、それで節約できる電気代と
そのための断熱にかかる費用を比較して考えなくてはいけません。
例えばエアコンの電気代を年間3万円削減するための断熱差額が100万円かかるとすると
回収するのに30年かかります。
その間にエアコンのほうが寿命がきて、もっと電気を使わない機種に交換になるでしょう。
ところがしかし、さらに落とし穴。
電気代の安い高性能機種は、高い!
結局こういうことなんです。
エアコンがわかりやすいので例にしましたが価格順は多分こんな感じ。
1 高断熱と高性能機種
2 そこそこの断熱と高性能機種
3 高断熱とそこそこの機種
4 そこそこの断熱でそこそこの機種。
2番と3番は同位、もちろん一番安いのは4番ですが問題は3番と4番。
そこそこの機種は室外機が弱いのでいつまでたっても温風が来ないのです。
ね?しっかりバランスのさせ方を考えないと安くても損をします。
安くつくる高断熱で安い電気代ということができないことが理論的にお分かり頂けると思います。
そして「エアコンを含みます」と同じように書いてても
実は各社間にある価格差には機種による差額もあるので簡単には比較できないのです。
安さ、あるいは価格という物が単純には比較できないことがおわかりいただけると思います。
コストの削減を行うことは簡単ですが、長い目で見ることを忘れてはいけません。
よくその会社の考え方を聞きましょう。
そして上のエアコンの例は実は実体験です。
わが家は超高断熱といってもいいレベルなので、
自信を持ってそこそこ機種を家電屋さんの正月セールでポイント目当てに購入。
おかげでドライヤーをもらえましたが室外機がうるさいわ暖まらないわで
ひどい目に合いました。(あ!ドライヤーで霜とりすればいいんだ!)
買うとき店員さんに止められたんです。
「これ広告用の目玉商品ですから寒い時は弱いですよ」と。
でも「うち高性能ですから大丈夫です」って、若さゆえの過ち・・・。
自分でお金を出す時って判断がくるいますね。
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