先日カーテンのお打ち合わせで高崎へ。
いつもはほくほく線と上越新幹線で行けるのですが
せっかくですので真新しい北陸新幹線に。
入線してきた車両は背も低く、いかにも空気抵抗がなさそうな断面。
前面形状は子供に人気のスリッパみたいなE5系よりも
昭和のお父さんはこのE7系がいいなあ。
乗りこんだE7系はぐんぐん加速。
きっと50年前、東海道新幹線0系ができたときも
当時としては画期的な乗り心地だったんでしょうが、これはもう完全に別次元。
最近上越新幹線にお古で回ってきている、決して古くはないE2系の乗り心地が
E7系のセミアクティブサスペンションのおかげで完全に過去のものになりました。
いや、こんなに鉄オタ用語を出さないと説明できないくらい興奮しちゃったわけです。
飯山まで10分、長野まで20分って、兄ちゃん速いよ!速すぎるよ!
揺れないということは疲れが全然違います。
もう完全に北陸新幹線の虜、上越新幹線にも新車がほしいなあ。
帰りは西日本所属のW7系で、これは車内放送チャイムが違います。
いい日旅立ち~のチャイムは東海道新幹線もそうだけどちょっと陰気すぎる。(苦笑)
さて、最後に駅舎デザインについて。
イベントもひと段落した上越妙高駅、はっきり言います、ダメダメです。
ロータリーの車線幅、分かりにくさ、そして駐車場のつくり、全部サイズが小さすぎ。
実際に料金所のところは何台分かを駐めないようにバリケードしてありました。
そうしないと車が出られないのです。
これは都会の設計事務所が都会の感覚でやるからで、
以前に新井小の体育館の雪下ろしでも書きましたが
都会の設計事務所をありがたがるからこうなるのです。
ほくほく線の駅舎も東京の設計事務所が田舎のノスタルジーを自己満足で表現したので、
便器が懐かしいチューリップスタイル、使いにくいったらありゃしません。
上越妙高の駅舎本体も雁木を表現したような屋根の色や形状が周りと合わず
これまた唐突な感じが強い木張りのホールの円筒形状も生かし切れていませんし、
ものすごく排他的な感じで、何より導線が悪すぎるので迷ってるおばちゃんもいました。
導線が悪いのはきっと暖房効果を高めるためでしょうと生優しい目で見てあげましょう。
これは多分本当で、風の吹き抜ける軽井沢駅なんかはすごく冷えます。
ですが、もっとやり方があったでしょうに。
ホーム周りの窓も共産国家の建物のようで、上越新幹線の駅がうらやましい。
でも、文句ばかり言ってもしょうがなく、原因はコスト削減や耐震性が大きいのでしょう。
設計事務所の独りよがりは別にして、今の時代の駅なんてこんなものかな、
いやいや他の駅舎は素敵です。
せっかくの上越の玄関口ですからもっと将来に向けてお金をかけてほしかったなあ。
あるいは中途半端にデザインを凝らずにもっとシンプルに作るか。
イベントの雪のドームも予算がなくてダメダメだったという評判を付け加えておきます。
これも糸魚川とは違って地元不在で、東京の業者に丸投げだったためと聞いています。
(表向きは会議やったそうですけど、こっから先は書けませんので想像してください)
開業ムードに水を差すようですが、この新幹線と駅を育てるのは私たちです。
幸いにしてどんがらともいえる、空間だけはたくさんある駅ですので
地元がいかに付き合っていくかが重要なのではないでしょうか。
新しいインフラが嬉しい反面、デザインの難しさを理解したところに作ってもらいたいと
厳しい目も持った感想でした。
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