もしあなたが何かのモノづくりの仕事をしていたとしましょう。
この価格では売れない、どうしよう?
方策は3つ
1 利益を度外視して売る
2 原価を下げる
3 手抜きをする
現在建材のインフレに対して住宅のデフレがひどく、
私たちでは大赤字でも作れない価格の家が宣伝されています。
どの業種でも業界内にいれば適正価格がわかるというもの。
適正価格以下の場合は理由があるのはわかりますよね?
現状では平均的な建物の価格は適正価格を割り込んでいるといえるでしょう。
冷静になって理由を考えてみてください。
1の利益度外視作戦は、素晴らしく社会貢献度が高い会社に見えますが
果たしてその会社は存続することができるでしょうか。
薄利多売でと言えるのは圧倒的マーケットシェアがある場合のみ。
地場ハウスメーカー程度の規模では間違いなく行き詰ります。
そして長期でのアフターケアはどうなりますか?
自分の選んだ会社が儲けるのが面白くない方はアフターケアを期待しない覚悟が必要。
では2の原価下げ努力をしてもらいましょう。
材料価格を下げるということは、品質を下げるということです。
いやいや同じものを企業努力で安く仕入れて・・・では皆さんの業界ではどうですか?
どの業種でも元請けから限界以上の要求がきたらどうするか考えてみて下さい。
デフレ圧力は必ず品質の低下につながります。
おためごかしに「当社では皆さんの予算のために安く仕入れて」なんて所ほど危険です。
だって、この品質低下リスクから目を背けるのですから。
何事も「皆さんのために」という優等生語が出たら要注意なのはいずこも同じ。
そして施工の面では安い下請けを使う。
これが何を意味するか、本当に「皆さんのために」なっているか考えてみてください。
3の場合はもっとたちが悪い。
意図的、無意識両面からの手抜きがあります。
その手抜きが誰の判断で行われるかというのも要注意。
職人さんが安い発注価格に腹を立てて、あるいは仕方なくするのか、
元請け管理者が指示するのか、新興ローコストメーカーの若い監督の
知識経験不足で手抜きと思っていないか。
そもそも日本の家は諸外国に比べてもかなり安く、
宣伝によって日本の家が高いと思わされているのが日本の消費者なのです。
今回のマンションの件にしても、きっと価格競争が厳しいのでしょう。
決してデータの隠ぺいや手抜きを擁護するものではないですが
マーケットが価格にばかり目を向けてデフレを増長しているいるということは
住宅に限らず欠陥品が生まれるリスクがあるということです。
理想とする家と現実に予定する価格の間に差がないかもう一度考えてみましょう。
参考までに、ある住宅雑誌調べで
新潟県内で家づくりをした方の建物にかけた税込総額のデータでは
当初希望が2000万円以下でスタートしたご家族が13%
しかし最終的に2000万円以下で建てられた方はその半分だそうです。
おそらく新潟県人は真面目なので無理な価格下げはしない業者が多いのでしょう。
ちょうどナチュラルリビングの4LDKが
地盤改良や舗装を入れて税込総額2400万円くらいですから
他社さんの一般的な仕様なら税込総額2200~2300万円くらいでしょう。
お、意外と新潟県人は適正価格の家に住んでますね!
価格からの欠陥住宅は少なそうですね。
まじめな新潟県は欠陥住宅が少なそうでよかった。ここを↓ぽちっとな
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