「シェモアへの道」第二回です。
地産地消の木の家を推奨して建ててきていながら
急に態度を翻した勇者ナチュラルリビングのいばらの道は続きます。
さて、そうこうしている間にもモデルハウスの設計プロジェクトは
どんどん進んでいきます。
デザインには新卒の若いスタッフも加わり、各世代の主張が続けられました。
ちょうどそのころ、日産自動車がやたらモダンデザインを売りにしたCMを流していました。
また、TVのビフォーアフターも人気番組であったため
まだ若かった私はシャープな素材を使ったり、機能美に満ちていたりすることが
いいデザインだと思うようになっていました。
外はガルバリウム鋼板で片流れ、中はミッドセンチュリーデザインの家にすれば
おしゃれに暮らせるに違いない!などと今とはまったく逆の考えにあったのです。
今日の私が聞いたら赤面してしまうような言葉も言っていたことでしょう。
「モダンデザインの“作品”をつくるんだ」
そこに穴があったら当時の私を後ろからとび蹴りして落としたい気分です。
(私は家を作品と呼ぶのは建築家の驕りだと思っています、やっと今になって)
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