と、つっこみを入れたくなるような現状があります。
〇〇工法や△△パネル、あるいはオール◇◇で環境にやさしく・・・
もう何でもござれです。
困ったことに、その多くが「うちの商品だとこうだけど他社のナントカはだめ。」
あるいは「これからはナントカ断熱工法でなきゃ」という営業が行われていること。
まさに新興宗教の洗脳と同じ手法が使われています。
洗脳に使う実験結果などは、条件をつくればいくらでも自社の商品に有利な
(あるいは相手を不利にする)データをつくれます。
ですから、そんなデータを鵜呑みにする前に、施主の皆さんがしなければならないのは
どの方向性で、どの程度の性能にするかを住み手の立場として明確にすること。
どの工法が良いかはその次の話で、基本的には業者が専門性を持って対応するもので
お客様が選ぶものではないはずですが、あいかわらずに業者は「〇〇パネル工法ビデオ」
などを持ってきたりもする日本の状況、どうにかならないものでしょうか。
はっきり言って、学者の間でも対立のある工法について、
施主の皆さんが理解することは無理です。
(もし理解している顔をしている業者がいたら不勉強だと思ってください)
各建材メーカーとも莫大な研究費をかけているのですから
どの工法でもしっかり施工すれば性能は出るのです。
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そこでここまで読んでくださった皆さんに、マインドコントロールから逃れる方法を伝授。
1 Aという工法の本や資料を先に目にしたら、アンチAの本をその二倍入れること。
例)外張断熱の本を先に一冊読んだら次に充填断熱の本を二冊読んでバランスをとる。
2 「!」のいっぱいついてる広告や資料は疑ってかかる。
同じく「・・・してはだめです!」「・・・したい!」「・・・しなさい!」という雰囲気のタイトルの本は
まず洗脳本だと思いましょう。
家は勢いで建てるものではありません。
3 カタカナ語や普通に読めない漢字が出てきたら要注意、というか先は読まないほうが吉。
例)マイナスイオン フィトンチット 波動 抗酸化
科学的定義のない言葉で誘導するのは非常に悪質。
4 健康の維持まではOK、でも増進・回復をうたったら法違反。
例)アトピーが治る 頭が良くなる ひきこもりがなおる オリンピック選手が育つ
JAROってなんジャロ・・・
5 業者の言うことは話半分に聞く。
私のブログも話半分で疑ってかかりましょう。