ちょっと前に階段の手すりの話を書きましたので
もう少し階段ネタを。
ナチュラルリビングの階段はとても登りやすいと評判です。
間取りの関係で昔ながらの3尺幅になってしまうことも多いのですが
それでもみなさん広いと感じているようです。
それは解放部と天井高に秘密があります。
詳しくはご体感頂かないと説明できないのですが
一つ言えるのは傾斜も緩すぎずきつすぎずだということです。
階段は家の中でも非常に華やかで重要な空間です。
しかし、だからと言って私たちは特別なデザインはしないようにしています。
危ないところはオーソドックスが一番。
絶対にやらないのは、よく雑誌にある大きな窓に沿って降りてくるスケルトン階段。
よっぽどかっこいいと思う人が多いんでしょう、お客様が持ってくる本の表紙にまでなっています。
雑誌社の方、あんまり流行らせないでください。
私、あれ、生理的に無理です。
怖いですし階段下のスペースを上手に使っている例は見たことありません。
靴の生活でニューヨークのロフトあたりの幅広階段ならいいんでしょうけど。
既製品の踏み板でやったら滑って危ないです。
と、ちょっと調べてたら、子供は一回危ない思いをすれば気をつけるから
かえっていいんだという設計事務所が。
いやいや大人は学習能力が落ちていますよ。
設計事務所の方、あんまり流行らせないでください。
さて、スケルトン階段もリビングの吹き抜けに降りてくる形が多いようです。
一時期言われたことに、リビングに階段をつけると子供との会話がうんにゃらうんにゃら。。。
ぜーったい嘘です。
年頃になればリビング階段があったって親とは会話しなくなります。
それが成長というものです。
残念ながら間取りと家族関係はつなげて考えることはできますが
実際の家族関係を築くのは皆さん自身です。
リビング階段に過剰な期待はしないよう。
また、暖房効率のことも言われます。
リビング階段にしたら寒いからドアをつけた、これ、間違いです。
二階に熱量がなければ寒い空気が降りてきて当然です。
どんな高断熱でもエネルギー投入が必要です。
ドアやカーテンを考えるよりも二階のドアを全部開けて
どの部屋かのエアコンを一台つけてください。
家の性能がしっかりしていれば快適になるはずです。
リビング階段に限らず、誤った使い方をしているとエネルギー消費が増えますよ。
こうやって考えると階段っていろんな意味で奥が深いものですね。
コメント
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