旅行記の途中ですが臨時ブログです。
ナチュラルリビングの壁工法の標準外壁は水を吸収して吐き出す機能の外壁です。
水を吐き出す時に壁の汚れも流し出す優れモノ。
壁の中の水分も外へ外へと追いやります。
chezmoiも5年目ですが白い建物なのに汚れていません。
が、当然雨どいや手すりなどの部位が汚れているので何となく残念。
肝心な壁本体が経年でくすまないことが残念なのです。
コッツウォルズの写真でもお分かりのように
石炭暖房の関係もあって家並みがすすけています。
これがなんともいえずいい味で、
わざとムラを出す日本のエイジング処理が恥ずかしく思えます。
うちも早く汚れてほしいので、家の廻りでたき火でもしようかな。
どんなに長生きしても自分の家の経年美化が満足するまでは頑張れません。
特にヨーロッパ系の家のデザインでは重さが欠かせないので
汚れてくれる外壁を探しているところです。
現在の機能性塗り壁以外では通気が十分に取れないので
なかなかいい商品がないんです。
市場は汚れ落ちや抗菌を売りにしていますが、
新建材は汚れはじめたときにみすぼらしくなる一方。
基本的に車などの工業製品とは違いますから
汚れてもいいと考えたほうが精神衛生上もいいかも。
特に庭という自然物の背景にある場合やどんよりした冬の空には
ピカピカの家よりも風雪に耐えてきたような家が頼もしいと思いませんか?
コッツウォルズの家と庭の関係を見て汚れることの大切さに気づいたのでした。
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一年中家のどこかをかまっているイギリス人はしかし、外壁の汚れは気にしません。
対して日本の住宅街を見ると、新築の時に家を水洗いするという無駄な努力をし、
そしてそれがいつの間にかあきらめに変わり、家のことを構わなくなります。
家に愛着を持つという意味を考えさせられる一面です。
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