ナチュラルリビングの家の写真をよく見てください。
白い壁が多いように見えますが、実際は白を全く使っていません。
<グレーの壁があることで透明感のある白いレースがきれいに映えます>
ビニールクロスのカタログでは白系の物がたくさん載っていますが
その「白」が強すぎるので敬遠しています。
これがナチュラルリビングの部屋が落ち着くといわれる秘密。
白というのは実に難しい色で、光によっては壁の存在感を出し過ぎてしまうので
気をつけなければなりません。
例えば、フレンチカントリーを考えている方からの問い合わせが多いのですが
白いインテリアにすればいいという単純なものではなくて、
現地の白は白よりも土の色で、且つ光を絞っているからいいのです。
だから、大きな窓の光にあふれたフレンチカントリーというものがあるとすれば、
それは日本式フレンチカントリーですよとお話をしています。
昨日の照明の話と一緒で、ここでも違和感をどう排除するかが工夫のしどころ。
話を白いインテリアに戻しますが、普通の部屋=白い壁、というのが
一般の定説になっているようですので、この「白」に一味加える工夫をすれば
とても素敵な部屋ができますよ。
そのためにもクロスのメーカーには白の勉強をしていただきたいものです。
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