(最近本当に頭にきてるので政治の話が多いので面白くない方は読み飛ばしてください)
福島の米の返品が相次いだと報道にありました。
ん?チミたちはお米がいつ採れるのか知らんのかね?
去年袋詰めされてお米屋さんの在庫になっているものを返品するとは・・・。
もし、在庫が福島市にあるとしても事故前に袋詰めされたものなら問題ないでしょう。
ただ、出荷に応じてリアルタイムで袋詰めしているとすれば、
農家の人には申し訳ないけど子供には食べさせないかな。
以上は私の感想ですが、必要なのは正確な情報だと思うのです。
それで判断をして納得して福島の米を買う人がいれば間接的にでも被災地支援になります。
逆の話ですが、被災地への思いやりが問題を引き起こしかねない一つに食の安全があります。
生産者を守るために基準値を緩めたり、農家の人を支援しようと産直イベントを行うことは
一見よさそうに見えますが、日本全体の貿易を窮地にさらします。
現に産地偽装ではないかという事例が見られ始めました。
海外の信用はがた落ちで、日本産野菜の全面輸入禁止の措置をとる国も出てきました。
妻の実家も農家ですから大切に土を育ててきた気持ちは分かるのですが
口蹄疫の際の宮崎の人は、牛の殺処分に泣く泣く応じたことを思い出してください。
あれも対応がもう少し早ければ種牛まで殺さなくても良かったそうです。
私たち建設業協会の仲間が悲しい気持ちの中で処分を手伝いました。
起こっていることへの「感情に流されない、現実的で迅速な対処」をすることが政治の仕事。
私が政府なら、当初は県単位、終息してから地区単位での作付禁止と並行して、
超法規的な速度で補償を行い、残留基準は以前の厳しさに戻します。
他県の休耕田の開放も橋渡しします。
この世界最大級の災厄において特例法整備など待ってはいられません。
責任は総理が取ればいいことです。
決断をできない日本人に民主主義は無理ということでしょうか・・・。
よっぽど補償をしたくないかのような政府の対応が、数年後に大問題になって発覚するでしょう。
その時までに責任の所在があいまいになることは火を見るより明らかです。
その食糧、基準値が甘い(各国の何十倍!)現状のままでは外食で「合法的に」使えますから、
事故後に緩和された今の基準値を容認しない人は外食しなくなって経済にもマイナス。
それに子供たちの給食でも使えてしまいます。
大人は別にいいとして、子供たちの口にするものに関してWHOや日本の事故前の基準から
大きく、本当に大幅に緩めたことは絶対に看過できないのです。
福島の一部地域では話し合いの結果、作付しないことを決めたそうです。
とてもとても苦しい判断だったと思いますが、これこそが大きな目を持つ自治政治です。
生活者の視点とは、生産者の立場ではなくて一市民の立場であるべきです。
その「生産者」の一部を犠牲にしないと、痛み分けどころではない事態が待っています。
ただでさえTPPで大変なのに、風評で売れないわ、円安で輸入が大変だわで
日本経済全体がドロップする二次災害になりかねません。
これからも農業や漁業で生計を立てようと頑張っている人にはかわいそうですが、
現実は現実。
その地に残ってがんばるという気概は、しかし、放射能に対しては選択肢になりえません。
その現実から目をそらそうとするTVニュースを見ていると洗脳されそうになるので書きました。
事態はかなり深刻です。
どうしてもお伝えしたいので、今回のブログだけは家づくりのこととは切り離して読んで
そして一人ひとりが何をすることが原発事故の被災地支援になるか
(地震の被災地とは分けて)現実的に考えるきっかけにしてください。
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