この暑い中、原発事故の終息に身を呈している東電の方や協力会社の作業員の方には
心から感謝で、トラブルは多いものの何となく前進し始めたように思います。
なんとか熱中症に気をつけて早く結果を出していただきたいと祈っています。
東電の上層部の隠蔽体質や政府の無責任ぶりには、はらわたが煮えくりかえっていますが。
そのエライ人たちが考えた計画停電で室内熱中症が発生するなんて最悪です。
本当にやるべきは節電ではなくて、大口顧客の強制的なピークシフトでは無いでしょうか。
「計画停電もあるので」ということで太陽光発電パネル代理店勧誘の
怪しい電話もかかってくるようになりました。
わが業界、各社の住宅営業の方と話すと売買電の仕組みすらも理解されていないようです。
電気に名前は書いてありませんので仕方ないのですが、
「余った電気を売る」という表現のせいで、停電時にも通常通り生活できると勘違いして
営業活動にいそしんでいた方もおられます。(訂正しておきました)
では、太陽光パネルは停電時には発電できないのでしょうか?
結論から言うと、できます。
ただし、自立運転可能な機種であることが条件で、容量も制限があります。
したがって停電時にもいつも通りの生活ができるものではなく、
冷蔵庫を維持して照明をつける程度と考えておいたほうがいいでしょう。
テレビやエアコンは立ち上がり時に電圧があがるので多分無理です。
「電気が使える」ということと「いつも通りに電気が使える」ことは違うのです。
さて、ナチュラルリビングでは太陽光発電を勧めてはいません。
オール電化も勧めてはいません。
もちろんご希望があれば専門の業者さんと組んで設置をしますが、
建設業者という立場では、環境面に関しても性能に関しても最新の情報をご提供できないですし
さっきの営業の方の例のように中途半端な知識で営業するのは失礼だと思うので
先頭に立って普及させるべきではないと考えているからです。
では建設業者が電化を勧めるメリットは?といえば自社PRのツールとしての先進的なイメージ。
昔は、オール電化ができることを技術力のように広告する会社もありました。
今となっては微笑ましい思い出です。
でも、エコロジーの答えは住まい方によって違うということは、ちょっと考えれば簡単にわかるので
やみくもに勧めることは環境を本気で考えていないということになってしまいます。
ちなみに私はハイブリッドのSUVに乗っています。
重量が重いので毎年タイヤを変えなければいけないので、コスト的にはかかりますし、
バッテリーの製造や廃棄の環境負荷は不明です。
(この辺、太陽光発電パネルにも通じます。)
エコかと聞かれたら・・・平坦な都市部で制限速度で走っている分には、かなり低燃費。
でも、パワーを楽しむ走りをすると、気持ちいいけど高燃費。
このように使い方やライフサイクルコスト(経済面も環境面も)を考えないと
エコロジーというものは本当に難しいのです。
太陽光発電の導入をご検討中の方は、賛否両論のどちらの切り口からも調べて、
いろいろな面で検討をされたほうがいいと思います。
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