続きです。
以前にも科学的用語をさもすごいと営業する業者には要注意と書きました。
マイナスイオン、抗酸化、波動、NASAが開発、現代の科学では解明できない(未来人かよ)・・・
この言葉が出たら基本的に選択肢から外しましょう。
さて、NASAが開発だか採用だかの会社はたくさんあります。
そんなにあったらNASAの購買部は大変煩雑です。
だいたいにおいて、輻射熱しか考えなくていい宇宙空間と、熱伝導のある大気中では
全く意味合いが違います。
NASAがどうしているかは分かりませんが、遮熱の商品が多く出回っています。
当社も遮熱箔付き断熱材を実証実験しようと思いますが、
昨日の勉強会で期待するほどの効果がないかもという心配が出てきました。
同条件で断熱した箱に布、遮熱つきシート、遮熱なしのシートで熱線透過を実験します。
30分後の温度は布の箱が39度、お話になりません。
ところが遮熱つきの箱の中は33.1度と遮熱なしの34.4度に比べて1.3度低いだけでした。
伝導熱もありますし、ただの布は透湿防水シートよりも空気を通しますから
布との差はあまり比較に意味がありません。
問題は同条件のシート同士のこれだけの差です。
この1.3度、箱が大きければもう少し差が出るかもしれませんし、捉え方は人それぞれ。
無いよりも有るほうが幾分マシというレベルです。
個人的には十分な効果だと思いますし、長時間で差がつく可能性もあります。
しかしこれはあくまでも表面遮熱の場合で
工場の屋根のように銀色でいいものは効果が大きいかもしれませんが
住宅の場合はこの外側に屋根なり壁なりが来るのです。
それらを透過する時に熱線の波長が変わっても遮熱シートが反射させることに違いはないので
少しは効果があるでしょう。
しかし、たったこれだけの効果とは・・・。
もしかしたらその1で書いたように私も実験箱に騙されているかもしれません。
モデルハウスの遮熱実験の効果はいかに!?
(つづく)
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