暑い時期になって来ました。
夏を涼しく過ごすためには、高断熱・高気密化した住宅に朝の冷たい空気を保持するのが一番、
暗さは涼しさ、ということは昨年書きましたし、
冬のためには高気密化しないと結露の原因になりえます。
この結論に至った経緯で二回シリーズです。
最初のモデルハウスシェモアは壁内部を通じて呼吸する家で、
さらに風通しを計算して涼しく過ごすというコンセプトでしたから
吹抜けの効果も相まって夏はエアコンをほとんどつけなかった記憶があります。
ただ、今ほど高気密化を徹底してはいなくて、むしろそのころはアンチ高気密で
中途半端な中気密論者でしたから冬の温かさは残念ながら今の高気密化された家に負けます。
特にシェモアの場合は吹抜けがあったにもかかわらず気密性が足りないので
コールドドラフトを呼んでしまったのですが
この場合の気密欠損は第三種換気の換気扇の逆流のことです。
シェモアの建っているところって風がすごくてカバー付きの換気扇が負けてしまうのです。
それが原因ではありませんが、結局シェモア以後のお客様の家は高気密住宅としています。
というのもシェモアでは耐震面材にモイスという透湿ボードを張っているのですが
ダイライトやモイスは実際にはそんなに透湿していないという
公的機関の実験データを見つけてしまったのです。
こうなると壁の中に生活水蒸気を入れるのは結露防止の点から好ましくない・・・。
そのデータを説明してくれたホームページには面材を張らずに筋交いで耐震性をとっていれば
透湿が促されるとありました。
ダメです。いやです。やめてください。
私は地震が大っきらいなので筋交い工法は絶対に嫌なのです。
バランスいい配置してもねじれるという画像はyoutubeに山ほどあります。
「日本古来の建築物は揺れることで地震力を吸収し・・・」
そんな生活の知恵は聞きたくないです。
よほどのローコストでもない限り震度6程度の地震で倒壊する家はないでしょうが
揺れてねじれること自体が嫌なのです。
人間って本当に嫌いなことが起こるとマンガみたいに「ひぃ―」って裏声が出るんです。
モイスを使ったシェモアで透湿がそれほど促されていなくても涼しく感じるということは
どうも霧島壁の調湿効果にあるのではないかという結論が浮上してきました。
現に高気密で霧島壁を使ったお宅は夏のクーラーがいらないというご感想もいただきました。
やっぱり調湿が重要だったようです。
ちなみにシェモアは中越沖地震を経験していますが
室内の大きなヒビは2つ、外壁に至ってはヒビ一つ入りませんでした。
筋交い工法だと無理だったかもしれません。
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