新築住宅の感想を考える時、個人差があります。
ピカピカの新建材が納まりよくまとまる家、
これは、「やっぱり新築って綺麗でいいね」という評価。
ナチュラルリビングをはじめとする素材や空気感を生かした家、この場合は
「新築なのに落ち着くね」という評価。
さて、「やっぱり」と「なのに」この二つは実は対照的です。
前者は「じゃあ新築じゃなくなったらどうなるの?」という疑問、
後者は「新築にもっと違う物を期待してた?」というとまどい。
評価はどうあれナチュラルリビングでは家の経年劣化を前提とするので
新築時のワクワクはありませんが、
時を経ても雰囲気が変わることはありません。
そして私が大事にしているのは、「家が、住む人よりも若くあってはならない」ということ。
新築の家は一歳であることは違いがないのですが、
そのデザインや使われる素材には時を経てきたものを入れます。
さまざまな人生を経験してきたお年寄りに包容力があるように、
古材やテラコッタ、変わらないデザインの壁紙などにも人間が伝えてきた心があるからです。
そして犬がドッグイヤーということですぐに成犬になるように
家も住む人よりも早く歳をとってほしいと考えます。
家はファッションでもおもちゃでもなく、家族を包む大事な巣。
物理的な安全性能であるだけではなく、その包容力こそが居心地につながるのです。
だからゴージャスだったりかわいかったりするモデルハウスで興奮して夢を見るよりも、
可能であれば、実際に住んでいる家を見てその居心地に触れること、
これが会社選びの基準になります。
居心地は数値化できないからこそ受け手側の感性が大事になるのです。
そしてここにクリーンで家をつくるかビューチフルで家をつくるかの差がはっきり出てきます。
物は劣化するのでクリーンは物理的に維持できません。
ビューチフルはいつまでも維持できるのです。
これを新築時の感想で本能的にわかる人がいい家を手にできるでしょう。
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