ZEH・ゼロエネルギーハウスが2020年を目途に推奨化されるという話は
このブログの読者の方でしたらどこかで目にしているかもしれません。
そのうちに当社も認定を受けることになるのでしょうけど
私個人はそれを苦々しく思っています。
恐らくZEH専用の「片流れではない」デザインを考えることになるでしょう。
そんなZEHの問題点のうち今日は二つだけ。
問題点1 統制経済国家なのか?
自由経済のもとでは個人の経済活動は制限を受けません。
生活の維持のために、どんなに水道を使っても、どんなに電気を使っても、
全く問題ではなく、その要求を満たす義務を国家は負います。
それに対して半強制的なZEH制度を作ることは
エネルギー供給という国家の果たすべき義務を放棄していることになります。
補助金がなければまだいいのですが、補助金によってZEHを普及させようとすることは
家を建てない人の財布に手を突っ込む行為です。
現状でも再エネ賦課金により太陽光採用に対しての買取のインセンティブは
翻って一般ユーザーに節電を強いるものであり、自由経済に反すると思うのです。
問題点2 美しい国?
ZEH自体を研究するのは悪いことではないし、太陽光の技術研究も悪くはない。
しかしながらそれを補助金を出してまで普及させ、
異様な片流れの建物が並ぶ街並みを推奨するのはどうかと思うのであります。
片流れでまともなデザインの家を見たことないですし、
そもそも片流れが歴史上どこの国にも出てこなかったことを考えれば
人間の持つ共通した感性にあっていないことはすぐにわかることです。
実は私も片流れをデザインした時期がありますが、それは若い時のこと。
人間歳をとると落ち着いたものと飽きるものがわかるようになるのです。
外は無機質で倉庫っぽく、中は木の家でそのミスマッチが・・・なんて私の黒歴史です。
デザインは個人の感想によるものですから評価は差し控えますが、
きちんとした家づくりをしている事務所ほど
街並みが片流れで無機質なパネルを載せた家だらけになることに危惧しているようです。
あまりデザインにこだわらない会社さんは
ZEHをはじめとする「売るための制度」に賛同する傾向があるようです。
インバウンドが経済効果を生んでいる現在、
美しくないものを屋根に載せさせるのは政策として矛盾していると思うのです。
屋根一体型パネルで美しい片流れデザイン・・・まあ、評価は人によって分かれますからね。
そこで!
Nearly ZEHですよ奥さん!
ナチュラルリビングの家の性能は現状でもZEH仕様になっているものが多いです。
ZEHから太陽光を省いたものがNearly ZEH。
日本語に訳すと「ほとんどZEH」。
これならば街並みを崩すこともなく、落ち着きあるデザインの家を作れます。
消費電力も少ないのでお財布にもいいですし、そもそも建築時に余分な費用がかかりません。
実はこの話はいろいろな人に探ってみて
意外にも太陽光推進に疑問を持つ方も多いので書きました。
温暖化二酸化炭素犯人説をこんなにも唱えるのは日本だけ。
日本の技術が世界で活躍している現在はエネルギー安保なんて過去の産物。
シェールオイルなどは技術安保でアメリカを脅すことすらできるでしょう。
誰よりも早くハイブリッド車を試し、その経済性と環境負荷に疑問を持った私です。
環境を語ることは難しく、現段階ではどんな学者でも正解を出すことはできません。
いわゆる温暖化の例では結論を出すには何の蓄積データもないのです。
逆に過去の二酸化炭素濃度を考えれば低炭素社会という言葉の欺瞞に気づくはずです。
石油があと何年なんて話はもう誰もしませんよね?
最近は温暖化といわずに気候変動と言うようになったのをお気づきですか?
政治的・経済的観点で考えずに科学的な真実で環境を考える人間を育てることが
この国に必要なのではないかと思うのです。
そうすればマイナスイオンや水素水みたいな似非科学にお金を使う被害も減るのでしょうね。
政治や経済には答えがたくさん。でも科学の真実は一つ!ここを↓ぽちっとな
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