手塩にかけて育て上げた家がお客様の手に渡るのはいいのですが
引き渡したくない気持ちでいっぱいです。
明日お嫁にいく建物がこの子です。
薪ストーブを中心にした平屋の家です。
ただの流行のガルバ×木×薪ストーブの家ではございません。
デザインはクールに、しかし建材からはクールさをすべて排した
はっとしてほっとするラウンジのある家です。
玄関をくぐってさらに回廊を行くことでストーブに出会います。
写真ではわかりにくいですがこの回廊も単純な直線にしないのがナチュラルリビング流。
家の中に川の流れのように瀬と淵をつくるのです。
平屋ですがロフトもあり、立体的な空間の広がりもあります。
とにかく家の中を歩き回るときの空間の変化が楽しい建物です。
洋書スタイル的クラシック感よりも私のアメリカ時代の経験が織り込まれました。
クールなスタイリッシュモダンを新建材でつくる日本流デザイナーズハウスは
「逃げ」がないので疲れてしまいます。
本当のモダンデザインこそ自然素材で仕上げるべきという好例ではないでしょうか。
羊毛のじゅうたんでごろごろしながらラウンジの窓を通して眺める妙高山は格別です。
だから、引き渡したくないのです(涙)。
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