少しブログの間が空いてしまいました。
素晴らしい景観のヨーロッパから帰った翌日、上越市の景観条例の勉強会に行ってきました。
これは!!!無意味だ。
街並みを構成する建物の統一感をはかりたいというのはよくわかります。
また、景観法にのっとって上越市でも力を入れているのもわかります。
しかし、壁の色以外には数値化された明確な基準もなく
景観アドバイザーによる審議会できまるというお粗末なものということで
参加の各社からの質問のきついこときついこと。
担当の女性がかわいそうなくらいでした。
景観条例には反対なので、冷やかしで質問してやろうと思ったのですが
あまりにかわいそうでやめました。
ちなみに質問しようと思った内容は、
(その会場であった)市民プラザの看板が上越市の規定する色に反しているのですが、
というもの。
規定を読むと景観アドバイザーの目指す上越市は、映画村のセットのようなもの。
勝手に城下町観光都市にしようとしています。
では市の職員もちょんまげをして公衆便所はくみとりの厠にすればいい。
本町の雁木を壊しておいて、いまさら何を言うという感じです。
それに上越市代表色と規定されている焦げ茶系の色は、
新建材で使うとものすごく攻撃的になります。
色と素材の関係が分からないのならばアドバイザーの資格なしです。
街並みのためには色を指定するだけでなく、素材や形状が重要で
また、建物本体よりも庭や道路空間に対する配置のほうを規制しなければなりません。
もし経済性からそれらの指定が難しいのならば景観条例に意味はありません。
そしてまた看板なども規制していますが、
個人的にはロサンゼルスの大きな看板の林立を醜いとは感じませんし
アジアの各都市の混沌としたところも、むしろそこを象徴していると思います。
それがなぜなのか、規制することだけで問題が解決すると考える上越市と景観アドバイザー様に
「理想は捨ててもっと心の目を開けよ!」と言いたいです。
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