以前も書きましたが、私は飛行機が好きです。
そして、世の中の飛行機好きは鉄道好きであることもあります。
私も例外ではなくその二つに関してはオタクです。
行政もそうなのかどうかは分かりませんが、
やはり鉄道・航空事故調査委員会というふうに一緒にされています。
一緒になっていることの是非は置いておいて、この委員会、
犯人探しに躍起になる傾向にあり、根本の原因追究が遅い、
あるいは、あいまいであると批判されているのは周知のことですし、
航空事故では海外の事例に比してもそれが明らかです。
先日の新鋭機A380のエンジン爆発の原因追及の動きの速さは
目を見張るものがあり、うらやましい限りです。
日本は事故の件数が少ないので不慣れなせいもあるでしょう。
でも、パイロットの刑事責任追及が事故原因追求よりも先に来るなんて、ちょっとね。
ちなみにICAO(国際民間航空機関)では事故原因の調査に使われたデータを
刑事訴追に使うことを禁じています。
この点では、日本の警察や検察が国際的なルールの違反をしているのです!
われわれ建設行政でも、あるいは医療行政なんかもそうかもしれませんが
要は、法を守ってさえいれば事故は起きない、という部分を大前提にしていますから、
いざことが起きた時の対処方法に弱いのが日本のシステムの弱点ではないでしょうか。
もちろん、遵法による安全文化は素晴らしい長所としてみられますから
そこは評価してもいいでしょう。
しかし、法を守っていても人間という「自然生物」が介在する限り事故はおきます。
また、人知の及ばない災害という点では
阪神淡路大震災時の対応の遅さは背筋が凍るものでした。
この点は、中越大震災では随分と改善はされたようで、
行政システムも進化したようです。
(後半へ続く)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。