ご友人や親御さんの知人に建築を頼む場合、二種類の話がよく聞かれます。
価格面では、知り合いだから内容をよくしてくれたけれども安くはなかったというケース。
出来栄えに関しては、希望は聞いてくれるもののセンスが合わずに勝手に施工されたという声。
前者を考えてみると、引き渡し後も濃密な付き合いが続くということを考えれば
下手なことはできませんからある程度のサービスも期待できますが、
時には後者にあるような業者側のセンス(と在庫)の押し付けになってしまうこともあるようです。
そして皆さんが思うほどの値引きは期待しないほうがいいでしょう。
だって、知人=逃げない顧客 という方程式で考える会社も少なくはないでしょうから。
後者はより深刻。
デザイン力がない所だと使い勝手が悪かったり変な出窓があったりする
違和感の残る家になります。
それと、だいたい各工務店さんは懇意の建材屋さんと組んでますから、
仮に雑誌で見かけたのと同じ間取りでも素材やおさまりによって大きく期待外れになることも。
業者によっては、親戚=文句を言わない顧客 かもしれません。
一生の宝物ですから、しがらみを優先してあきらめるのも悔しいものです。
住めば都とも言っても、こだわりが強い場合はそうもいかないですよね。
でも、脅かすようなことばかりですが、世の中そんなに捨てたもんじゃない。
地元の工務店さんはハウスメーカーに負けじと日々がんばっています。
実績をみてお知り合いの工務店さんのセンスに納得できるなら、
全国大手のハウスメーカーに頼むよりもしっかりと施工してくれますし
安くはしてくれなくても、もともと大手より利益率が低いので相対的にいい物になるはずです。
(*この部分で気をつけたほうがいいこととして、大手のセンスには付加価値がありますから
広告経費や人件費で高くなっているというのは単純には言えず、
こういうことを言う業者は勉強不足とも言え、知人でも避けたほうがいいかもしれません。)
ですので上記の注意点にさえ気をつければ、人のつながりを大事にしていくのもいいでしょう。
前稿にも書きました通り、ナチュラルリビングではご友人の工務店さんとの協力で
建築に当たらせていただくこともあります。
なぜ、お客様の縁故の業者さんを応援させていただくことができるかというと
ハウスメーカーにも地元の工務店さんにも実現し得ないデザインの方向性と
古い日本や海外で積み上げられた優しい雰囲気の実体験を私たちが持っているからです。
ですから、昔ながらの普通の家や地杉の家はもちろん、
ちょっと小洒落たモダンデザインなら地元工務店さんへGO。
(知人がいるならば迷ってはいけません。勉強しているところに限りますが。)
一つとびぬけたアーバンデザインとブランドイメージならハウスメーカーが最適。
(友人がいるならばそれもいいでしょう。高いだけのことはあります。)
そして、当たり前につくられてきたゆったりとした優しい昭和の家や、
違和感のない欧米的な暮らしをを求めるならば、どうぞ私たちナチュラルリビングへ。
(あまり縁故にはこだわらない会社です。私が手を加えないと同じものはできません。)
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