しかしせっかくのモロッコ。
忙しすぎて何の事前調査も無しに来ているほうが悪い。
街に出てみましょう。
宿の女将さんは英語が堪能なミッシェルさん。
他の使用人たちはフランス語のみのモハメドさんとマイシャさん。
特にこのマイシャさんポチャッと太ったカワイイおばちゃんで
いかにも使用人役で映画に出てきそう。
「使用人」を強調するにはわけがありますが、これは最終日で。
ミッシェルさんの地図で迷いながらも旧市街を進みます。
同じモロッコでもフェズの迷路はもっとすごいらしいのですが、
マラケシュはそんなに大変ではなさそうです。
所々で写真を撮って帰りに迷わないようにします。
スーク(市場)への道は途中で鳥の頭を落としているおじさんがいたり、
無理やり道案内しようとする少年がいたり、正直最初はうへぇという感じでした。
しかもここで迷ったら多分宿に戻れないでしょう。
そこかしこからスパイスのにおい、時々強烈な体臭、生ごみ、全部混ざって漂っています。
まず、これがダメな人は旧市街に泊まるのはきついかも・・・。
やっとこさっとこで、ほぼ直線的なルートで世界遺産のフナ広場に到着。
今度は屋台の客引き、日本人と見るや「ももたろー」「そんなの関係ねえ」「ナカタ」
何で見抜けるのだろう?
「こんにちは」を無視していると「ニーハオ」違うっつーの。
歩くだけで疲れるー。
でも、韓国の市場の客引きに比べ表情が楽しそうです。
あれ?だんだんと楽しくなってきました。
市場でのベルベル人のダンスのリズム、
夕方の砂漠を渡ってくる風、オレンジ色に染まるモスク。
なんだかすべて来たことあるような感じがします。
到着して4時間、後悔はどこかに吹き飛び、五感でこの空気を感じ、
この街のある部分が言葉となって浮かんできました。
それは、「実業」という言葉。
手を動かし、口を動かし、人を呼び込み、それこそ市場で価格交渉をしてもまだぼったくり
スパイスを使い、屋台で煙を出し、そして生きる。
スークのそこかしこにある金物工房や皮革工場をたずねても、
臭いや活気が嫌なものではなくなっていきます。
それはすべて「生きる」という言葉に集約されます。
それは決して一生懸命とかの美辞麗句ではなく、それでもなんとか生きていくという
本当に肩の力を抜いた姿。
それを見習い、自分の中に生命力がみなぎってきました。
屋台を決め、明日の生命力を養うべくモロッコ料理に挑戦。
このクスクス味がない!屋台の選択間違えたー!
旅行記だからって何でもおいしいと書くと思ったら大間違い。ここを↓ぽちっとな
コメント
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