では家をつくるときにどこを削ればコストダウンできるでしょう?
誰だって1円でも安くつくりたいのは同じ。
つくり手の私たちだって少しでも安く皆様にお渡ししたいと考えています。
が、コストダウンするにはそのデメリットも知っておく必要があります。
まずは内装材。
内装材の比率は家全体ではそんなに高くありません。
全部を自然素材にしても新建材との差は100万円違うかどうか。
ローコスト用の壁紙(カタログが違うのです)などの建材と比べても200万円も差が出ません。
(注:ここが難しいところで新建材もピンキリなので自然素材よりも高い物もあります。
だから、自然素材が一概には高いとも言えませんし、高級な新建材よりは安い場合も)
これをどう考えるか。
私は個人的にはここは絶対に譲れません。
というのもフォースターやら空気をきれいにする壁紙やらでも
新建材の臭いというのはダメな人にはダメ。
私は築5年以上の友人や知人の家にいまだに長時間いれないことがあります。
特にシックハウス法以降の新建材のほうが不快な臭いがひどいのです。
建ててからでは後悔できませんし、
前に書いた通り、珪藻土や漆喰ですら樹脂糊を含んだものがあるので
自然素材というだけで安心はできないのです。
次に間取り。
極限まで単純な間取りにすれば安く建てられます。
これは設計手法の問題ですから平面的に見る限りでは有効なコスト削減策です。
気をつけていただきたいのが2階の間取り。
単純に1階に乗せた間取りにするために2階を無理している間取りが非常に多いです。
特に子供部屋に入るときにクランク状の廊下のある間取り(そのうちご紹介します)、
これをやる会社は設計の基本である2階からの設計ができていません。
強い家をつくるためには屋根から設計を降ろしてくる手法が合理的といわれていますから
コストを削減し過ぎた間取りでは、使い勝手悪く、強度的にも疑問が残るかもしれません。
もちろんローコストでも上手な会社はたくさんあるので、私もそれに学んでいます。
追加として階段の昇り口上に2階の部屋の収納をつくったりすると
2階にベッドマットレスなどの家具が上げられない家になります。
これ、設計をパズルと考える若い設計士に見られがちなミスです。
笑って許してあげるしかないですが、
面積が欲しいけど収納も足りないなどという無茶な要求出してませんか?
ナチュラルリビングの家はこの間取りの複雑さがネックになっていてここは少し高めです。
しかしながら、すべてのお客様から「間取りがもう全然他社さんと違う」というご感想をいただき
プランを作成させていただいたご家族からは
この6年で3軒を除いてすべて当社で建てさせていただいていますから
ここがナチュラルリビングらしさの重要ポイントになっているようです。
ちなみにその3軒も「太陽光発電しないんですか」という長岡市のお客様と
(当社は「家のデザインは屋根」ということで屋根の上にパネル載せたくないんです)
「和室が6畳ない会社なんて!」と御親戚にあきれられて止められた上越市のケース、
(4畳半って本当は美しいんですけどね)
あとは、音信不通になっちゃった新潟市のケースだけですので各市に一回づつ。
おためしにプランしていただければ、それだけかける価値があるとお分かり頂けるでしょう。
プラン力が違うんです。
ちょっと高いけどその分美しくて使いやすい空間になります。
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