ショッピングモールは地域の個性を壊すとはよくある批判ですが
どこのモールにも地元特産品のブースがかなりの面積であり、
中心商店街では為し得なかったであろう集客をしています。
車社会になってしまった現状では、その意味の良し悪しは別にして
時流に乗るほうがお金にはなるようです。
批判しようと思えば何でも言えますが、
では、地方都市の住民が都会と同じように購買欲を持ってはいけないかと言うと
それも不公平で、商店街の洋品店の娘さんが服を地元で買わないなんて事は仕方ないのです。
ところで、この連続した二日間で旧型商店街と新型モールに意外な共通点を見つけました。
それがこのお話で言いたかったこと。
「空間が人の心を開放的にさせる」という点です。
ここまで来るまで長かった。
なんでまた住宅関係のブログで商店のことを長々とと思われたことでしょう。
これがその答えです。
具体的にはどちらも双子を連れて歩いているときの声のかけられ方が一緒なのです。
ウイングマーケットや旧型のショッピングセンター、アーケード型商店街で歩いている時よりも
あきらかに頻繁に声をかけられるのです。
科学的には理由は分かりませんが、
その1でお話した気持ちのよさというアメニティがそうさせているような気がしてなりません。
特に有機的にカーブしている街道筋の歩行者天国や最近のモールの構造だと
そこに空間のシークエンスが生まれます。
これはナチュラルリビングの住宅によく使う手法で、見せすぎないことによることで
出会いの感動を演出するのです。
それに車の通行がないことも重要かもしれません。
「街」は人の集うところ。
だから結果として郊外型のモールでもいいのではないでしょうか。
そこに人が集まるということは理由があるのですから。
気持ちよく買い周れることがインターネット時代においてはとても重要。
商業建築だけではなく街を形成する我々ももっと考えなくてはなりません。
でも、一番言いたかったのは
双子の親っていろいろ目立ってうれしいということです。
まあ、ただの自慢話でした。